資料名 | 羅氏集存6 |
羅振玉『隋唐以来官印集存』民国五年(1916年)の三十葉ウラ右下に収められた元代
パスパ文字官印の印影。背刻の拓本はない。 ■背刻。『集存』の記述によると、背刻は「左阿速衞□軍鎭使司二百戸印」 「中書禮部造至正五年十月日」とあるという。背刻の拓本が無いため確認は できない。 ■印影。左行より縦に読み、行は右に向かって進む。パスパ文字でjo【左】- '(a)【阿】-su【速】-'uė【衞】-c‘in【親】-geun【軍】-du【都】-ĵi【指】 -heuė【揮】-šhi【使】-shi【司】-b(a)y【百】-γu【戸】-yin【印】とあり、 「左阿速衞親軍都指揮使司百戸印」となる。 【使】の漢語音は審母であるからパスパ文字š2hiが期待されるけれども禅母š1の字形 となっている。両者の区別はないとみてšで翻字した。【印】の漢語音は幺母であるが、 パスパ文字で喩母y1と幺母y2の区別はないとみて、yで翻字した。 なお、この読みは照那斯圖1977(「元八思巴字篆書官印輯存」,『文物資料叢刊Ⅰ』 北京:文物出版社)の印3にある。 (文責:吉池孝一2011.7.12) |
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資料記号 | p2h16 | |
文字/言語 | パスパ文字/漢語 | |
材質/形態 | 古書中の写真 | |
重さ | ** | |
大きさ | 縦6.2cm×横6.3cm | |
管理/所蔵 | 古代文字資料館/個人蔵 |