トップページサイトマップウイグル文字>達魯花赤竹君之碑3

資料名達魯花赤竹君之碑3  長田夏樹氏旧蔵拓本の一つ。元朝の達魯花赤竹君之碑の碑額拓本。碑額には 蒙古語面と漢語面がある。この拓本は蒙古語面。碑身漢語面の末尾に至元4年(1338)の立石とある。
 Jigünteiなる人物の事績を記した碑文である。渡部洋ほか(2012)は翻字的に「ジグンテイ」と 表記する。漢文面での表記は「竹温台」である。本碑の本格的な研究はCleaves(1951)に始まるが、 数年前に渡部洋ほか(2012)が出て、総合的な研究を日本語で読めるようになった。
 本碑額の蒙古文の内容は、渡部洋ほか(2012)による逐語訳によれば、 「おおせによって 立てられた 人匠総管府の ダルガチ ジグンテイの 行なった 良き事々を 知らしめる 碑石である」 となる。

参考文献:
Cleaves,F.W.(1951)“The Sino-Mongolian Inscription of1338in Memory of Jigüntei.”HJAS 14,pp.2-104.
渡部洋ほか(2012)「漢文・モンゴル文対訳「達魯花赤竹君之碑」(1338年)訳註稿」 『大谷大学真宗総合研究所研究紀要』第29号,pp.107-238.
(文責:中村雅之2015.5.19)

碑身蒙古語面はuz2p01、碑額漢語面はuz2p04、 碑身漢語面はuz2p02を参照。
資料記号uz2p03
文字/言語ウイグル文字/モンゴル語
材質/形態紙/拓本
行数3行
大きさ縦 59cm、横 38cm
管理/所蔵古代文字資料館/長田家所蔵