トップページサイトマップ50音順文字索引楔形文字>円筒印章

資料名円筒印章 印章の形態、印影中の図像および銘文の形式より 古バビロニア時代(前2000-1600年頃)のものと推定する。 図像は戦用の棍棒を持つ王が嘆願の女神と向き合うもので、この 時期の最も一般的な主題。その左に所有者を示す古拙な楔形文字 が3行ある。縦に右から左に読み進む。1行目は名前。2行目は 世俗での位置づけ。3行目は宗教界での位置づけとなっている。 個人を同定する印章として完璧な内容といえよう。なお、円筒印章 は粘土製の封筒や領収書などに押される。
 1行目「イリイリバム(印章所有者名)」
 2行目「エルラバニ(人名)の息子」
 3行目「ネルガル(神名)神のしもべ」
写真は円筒印章全景(左)とそれを押した粘土の板(現在のもの)。
資料記号k2e01
文字/言語古拙楔形文字/アッカド語
材質/形態石/円筒印章
重さ8.2g
大きさ全高26.73mm、直径(中央):12.28mm
管理/所蔵古代文字資料館/個人蔵