2001年3月13日付「おろしゃ会」 ニュース


青少年公園・お花見



 
 

 4月上旬、桜満開の愛知青少年公園(県立大学横)でのお花見を企画しています。乞うご期待!
日程などの詳細は「学生ホームページ」をご覧下さい。
 
 



おろしゃ会・エクスクールシヤ(遠足)


おろしゃ会・エクスクールシヤ(遠足)
 

エクスクールシヤのプラン。行き先は、静岡県・戸田村です。幕末、日露和親条約締結後の第一回交渉がおこなれた頃、プチャーチン提督の乗っ ていた軍艦「ディアナ号」は、津波にのまれ航行不能になり、沈没しました。乗員は救助され戸田村に収容、帰国するための代用船を村人と船大工が協力して 造ったのです。この日本で最初の洋船である「ヘダ号」に乗り、プチャーチンは部下と共に帰国しました。当日は「造船郷土資料博物館」と「洋式帆船建造地 碑」を見学、時間があれば宝泉寺内にある「露人の墓」も訪ねる。

3月3日(土)・高島屋エスカレーター前 7時集合
(新幹線利用者は 8時集合)

―― 行き ――
<18切符> <新幹線>
7:05 7:20 JR名古屋発 8:34 JR名古屋発
(こだま号)
↓(在来線)      10:34 JR三島
(在来線)
10:59 11:13 JR沼津着 10:55 JR沼津着
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11:10 JR沼津発
↓(タクシー)
11:20 沼津港着
11:40  − 発
↓(高速船)
12:10 戸田港着

―― 帰り ――
16:00 戸田港発
↓(高速船)
16:30 沼津港着
16:45  − 発
↓(バス)
16:55 JR沼津着
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<18切符>
17:08 17:23 JR沼津発

↓(在来線)

20:49 21:25 JR名古屋着
 

☆ 会費:¥7000(青春18切符使用) 社会人¥10000
☆ 参加申込み:2月24日(土)まで  新幹線利用の方は事前にご連絡ください

お問い合わせ ――――― 愛知県立大学「おろしゃ会」(代表・平岩)

3月3日のエクスクールシヤは、無事終わりました。当日の写真を何枚か、掲載します。
 

                  

     沼 津から快速船で戸田に向かう                                         戸田の展望台で
 

                                                                                                                           

     造船郷土博物館内プチャーチン像と田邊先生                                博物館近くの砂浜で 左から佐々木・高
                    
 
                                        ディアナ号の錨と我々一行           沼津「丸天」での打ち上げ、巨大なマグロの兜煮

また3月4日(日)に、愛知民主会館(葵町)でユーラシア協会主催「ウズベキスタンを紹介する会」があり、ナディルというウズベキスタンか らの留学生に会いました。メニショーワさんなど旧知のロシア人にも会うことができました。2001年3月5日 加藤史朗


おろしゃ会会報第6号刊行準備中
原稿を募集中!


昨年行われた原先生の講演「プルーストとロシア・バレエ」 の講演内容が、第6号に掲載される予定。
 
 

2月某日、キャンパスにて



加藤晋先生文庫(お ろしゃ会蔵)


 名古屋在住のお医者さんで、篤志家の加藤晋先生がおろしゃ会のために、ロシア関係の書籍 300冊以上、その他関連資料100点以上を寄贈してくださいました。今、フランス語・フランス文学関係の一部(今のところ加藤史朗の研究室にあります) を除き、おろしゃ会部室において整理中です。整理が出来次第、皆様にご利用していただく予定。乞うご期待。

2001年2月21日加藤の研究室にて
この日に続いて3度にわたり加藤晋先生は、県大まで膨大な資料を届けてくださった。


ガウハル・ハルバエワ
 ウズベキスタンの文化について話す


 おろしゃ会会員のガウハル・ハルバエワ(現在名古屋大学法学部大学院で国際法を専攻)は、愛知県立大学冬期集中講義「アジアの文化」(2 月5日〜9日)に登壇(2月5日第5限)。一時間余にわたって「ウズベキスタンの歴史と文化について」語ってくれました。
 
 


講義の後、質問に来た学生たちと記念撮影



学生たちの感想の中から

○加藤先生の言語以外の講義を取るのは初めてでしたが、昨年の「ロシア語」を受講し、ロシアについて多少(本当に少しですが)の知識を持っ ていたこともあってか、講義自体は大変興味深く、面白いものでした。ビデオやゲストの方のロシア語も、所々分かる単語があり、少し嬉しかったです。K

○留学生のガウハルさんの話がとても興味深いものでした。できれば、日常生活についてもっとたくさんの話を聞きたかったです。彼女の、最初 は日本は進んだ国だと思ったけれど、今は住みにくいと思う、という言葉も印象に残りました。S

○ウズベキスタンの方の講義で日本人が終戦後ウズベキスタンに抑留されていたことを初めて知りました。それまではどこにあるのかすらわから なかったのですが、この授業で身近に感じるようになりました。H

○この授業を受けて、アジアがいかに広いものかというのを改めて実感させられた。留学生の方の話をきけたのもとても良い体験になったと思 う。普段の生活の中では出会うことのない国の人から話を聞くことで全然知らない国を少しでも知ることができたのは、とても新鮮な喜びがあった。文化・習 慣・食生活などは、テレビなどのメディアで見ることはできるが、実際その国の出身者の口から聞く話には説得力があった。同じ女性として結婚の話が一番興味 をもって聞けたし、驚きもあった。O

○私は英文学部に所属していて、普段あまりアジアに触れる機会はなく、この講義は、とても新鮮で面白かった。高校の時の世界史で、アジア、 とくに遊牧民族について苦手意識を持ってしまっていて、なおざりにしていたが、今回勉強し直してみて、自分たちもやっぱりアジアの一員であることを認識し たし、日本人として、アジア人として、知っておかなくてはならないことがあるように感じた。またガウハルさんに直接話しを聞けたことは、とても貴重な体験 だった。この講義をとらなかったら、きっと「ウズベキスタン?どこにあるの?」くらいの知識だったと思うけど、講義を聞いて、ウズベキスタンやタジキスタ ンなど、ユーラシアに対する興味が出てきた。そういう意味で、とてもためになったと思うし、知らないことの多い内容だったので、好奇心もあり、集中して学 ぶことができて、よかったと思う。K

○今回の講義はすごくおもしろかった。いつも3限の講義は眠くなってしまうのに、全く眠気におそわれなかった。やはり、一番のポイントは、 ガウハルさんの話を聞けたことで、自分と同じような外見をしている外国人は、中国人と韓国人ぐらいだと思っていた私の中の常識をあっさりと打ち破ってくれ た。ただ残念だったのは、突然の登場だったので、質問が思い浮かばなかったこと。きっと聞いてみたいことはたくさんあったはず。
 中央アジアのことは、同じアジアでも「ヨーロッパ」だと思っていたが、お互いにいろいろな影響を受けていたことを知ることができ、興味を持った。先生に 対しては「白板の操作など、がんばって覚えて下さい」ということでしょうか・・・。I

○アジアの文化ということで、ロシアが出てくるとは思いもよらなかった。ロシアをアジアとして見たことがないのは、日本人つまり東洋人とし ての片寄った見方だということに気づいた。ロシアができるまでに私たちの思うアジアとの歴史を重ねてきたということに気づかされて良かった。ウズベキスタ ンの留学生の話の中で、食文化は、日本と同じように多様であるという話を聞けたのが印象深かった。スライドやビデオなどをたくさん使うのは良いと思った が、使い方を御存知なかった様子なので、少々授業を受けづらかったのが正直な感想です。W

○これまでキルギスタンやカザフスタンといった国はロシアの一部分のような感覚でとらえていた。昨年ドイツの地でたまたまキルギスタンの人 と知り合った。一見日本人のようにも見えたので、おもわず「日本人ですか?」と聞いてしまった。今回の講義と留学生の方のお話を聞いて、文化に共通点があ ることを知り、親近感がわいたのと同時に、普段自分の中ではあまり取り上げられることのない国についてじっくり考えることができたこの機会を大切にしたい と思う。いつもならただ聞いているだけの授業が多い中、ビデオや本場の方をお呼びするといった授業形体がとてもおもしろかったです。悪口なんてとんでもな いです。O

○私はアジアの文化について、ほとんど基礎知識がなかったので、先生の講義内容が、よく理解できなかったように思います。だから、講義を聞 いていても、頭の中で知らない言葉がゴチャゴチャになってしまっています。講義でとても印象にのこったのは、ロシアについて少しだけ興味があってロシアに ついて勉強してみたいと思っていたので、ウズベキスタンの方の話を聞けたことです。前に、キルギスで事件が起きた時、テレビでキルギス人の人たちを見て 思ったのですが、日本人と同じ顔だちをしていて驚きました。あと、文化的にも日本と通ずるものがあるような気がした。ロシア文化とかについてもっと知りた いと思いました。E

○この講義を受けて、初めて「これが大学の授業か」と思いました。今までは授業を楽しいと思ったことはそんなになく、先生の話も退屈でした が、加藤先生と小座野先生の話し方には魅力を感じました。ガウハルさんやストポ先生という、現地の人の話も聞けたことがとても嬉しかったです。いろいろな 授業で、留学生の人達の話が聞けたらいいな、と思いました。今までの一般教養の授業の中で一番おもしろかったです。話を聞いていたつもりなのにテストので きがよくないようで自分を疎ましく思いますが。
ありがとうございました。T

○先生はすごく元気がいいと思いました。声の調子や雰囲気にひきつけられる感じで、アジアの文化にすごく興味が持てました。黒板で説明する だけでは、わかりづらいけれど、プリントと同時に進めていったのはよかったと思います。ガウハルさんの講義もよかったと思う。ウズベキスタンの歴史もよ かったけど、その後の質問の方が私はきいていて楽しかった。その国の人々のくらしというものは、プリントなどに書いてあるものを見るよりも、直接、口から 聞いた方がわかりやすいと思いました。T

○話の主題が見えないことが多々ありました。話に色々な内容をとり込んでいるからだと思いますし、短時間だったというのもありますが、要点 を押さえた上でのわかりやすい講義をして頂きたいと思います。名大からいらっしゃった、名前を忘れてしまいましたが、彼女の話はとても興味がもてました。 ロシア語の通訳をなさる先生にも感動しました。やはり紙面なんかで感じるその国よりも、実際に、その国の人に聞く話は現実味があり、勉強になりました。そ ういう経験は日頃の授業ではめったにできないことなので、ためになったと思います。民族差別を感じない、という国には是非行ってみたいと思いました。T

○アジアの文化というとなかなかロシアは思いつかないが、この講義を聞いて、ロシアの文化がヨーロッパ的要素だけでなくアジア的要素ももっ ており、この二つの要素がまざったものだということが分かり、大変興味深かった。ロシアも日本の明治維新の頃の脱亜入欧のような思想があり、アジアにおい ては西洋人顔していることが分かった。またウズベキスタンの大学院生の方の話を聞いて現在の状況やアジア的文化を持っていることや顔が東洋人に似ているな とかが具体的に分かった。最後に遊牧民は野蛮だというイメージがあったが、世界帝国を形成していく過程で、騎馬戦術や金属器文化を発達させ、すぐれた技術 を発明したことが分かって勉強になった。M

○実は京劇に関する講義が受けられると、”アジアの文化”を選んだのですが、抽選にはずれてこちらを受けることになりました。無論、京劇に 未練はあったのですが、今まで興味をもつことも少なかった中央アジア・北アジアのことを知ることができたのは、喜びです。高校の世界史の授業をなつかしく 思い出し、久しぶりに高校時代のノートを取り出してみたりしました。同じアジアの中の諸国(諸地方)の共通点、相違点、そしてそれを作り出したもの、力な ど、様々に学ぶことが多く、楽しい講義でした。特にガウハルさんのお話しなどは興味深く、日本人と見間違う顔立ちの方が、ペラペラのロシア語を話される姿 には、少しの違和感と衝撃、そして今回の講義の底流にあるものの一端が表れているような思いを感じました。私の中では「ロシア=ヨーロッパ」のイメージが あったので、「ロシア=アジア+ヨーロッパ」の考え方などを学ぶことができて、よかったです。世界史選択してたらなあと少し後悔です。H