Arqueología de Teotihuacan, México 

埋葬体2:月のピラミッドの内部での発見


  月のピラミッドの内部の4番目の建造物に詰められた土の中から、おそらく生贄となったであろう人物の遺体を含んだ副葬品のセットが発見された。この埋葬体は死者の大通りの南北軸の延長線上に位置し、豊富な副葬品は黒曜石製品や緑石製品、黄鉄鉱製品、貝製品、さらにピュ−マや鷲、梟、鷹、狼そして三匹の蛇といった様々な種類の動物も含んでいた。それらのいくつかは、写真からも分かるように、象徴的な意味を持って慎重に置かれている物もあったた。


 埋葬された動物が埋葬体2に置かれた時、生存していたことを示す証拠が発見された。このように考える理由の1つは、埋葬体の中で2頭のピュ−マと1頭の狼が檻の跡と思われる物の中から発見されたからである。(檻の棒の跡が写真に現れている) そして、動物たちを檻に入れる必要性はそれらが生きていたという事実に基づくものである。



Last Update: 7/13/2002(スペイン語からの日本語訳:宮口裕梨)
Saburo Sugiyama: Aichi Prefectural University/Arizona State University
©Copyright 2002: Moon Pyramid Project, Aichi Prefectural University, Japan/ Instituto Nacional de Antropología e Historia, México/ Arizona State University, USA
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