資料名 | フィリッポスⅡ世貨幣 | マケドニアのフィリッポスⅡ世(359-336 B.C.)の4ドラクマ銀貨。 表(左側)は月桂冠を戴いたゼウス像、裏(右側)は なつめ椰子を手に持った騎馬像とされる。裏の左上と右にそれぞれ ギリシア文字ギリシア語の銘文がある。貨幣の内側から外に向いた 位置に立ち左から右に読む。左上ににΦΙΛΙ Πとあり右にΠΟΥ とある。これはΦΙΛΙ Π ΠΟΥ(Philippou)“フィリッポスの”という 王名(属格)を表す。このように貨幣銘文に王名の属格を用いる 仕方は、息子のアレクサンドロスⅢ世(大王)に受け継がれ 、王の東征とともに東方世界に広がった。なお、裏にある馬体には 斜めに銀貨の真偽を確かめたテストカット(test cut)が見られる。 |
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資料記号 | g2k03 | |
文字/言語 | ギリシア文字/ギリシア語 | |
材質/形態 | 銀/円形コイン(打刻) | |
重さ | 14.4g | |
大きさ | 径23.26mm、厚さ5.15mm | |
管理/所蔵 | 古代文字資料館/個人蔵 |