資料名	羅氏集存５	羅振玉『隋唐以来官印集存』民国五年(1916年)の三十葉ウラ左に収められた元代 パスパ文字官印の背刻拓本と印影。 （写真左）背刻。『集存』の記述には「湖楊等處武勇義兵百戸印」 「中書禮部造至正十八年三月日」とある。拓本写真によると「湖□等処武勇□兵□□」 「中書礼□造/至正十八年三月日」と読める。 （写真右）印影。左行より縦に読み、行は右に向かって進む。パスパ文字でγu【湖】- y1(a)ŋ【陽】-dhiŋ【等】-č‘eu【處】-vu【武】-y1euŋ【勇】-ŋi【義】-biŋ【兵】 -b(a)y【百】-γu【戸】-y2in【印】とあり、「湖陽等處武勇義兵百戸印」となる。 　なお、パスパ文字の喩母y1と幺母y2の字形が異なる。両者の区別は『蒙古字韻』 にみえるが、それ以外の資料でこの区別が確認できるのは稀である。 （文責：吉池孝一2011.5.17）
資料記号	p2h15
文字/言語	パスパ文字/漢語
材質/形態	古書中の写真
重さ	＊＊
大きさ	縦6.3cm×横6.3cm
管理/所蔵	古代文字資料館/個人蔵