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資料名羅氏集存11  羅振玉『隋唐以来官印集存』民国五年(1916年)の三十二葉オモテ右下に収められた元代 パスパ文字官印の印影。背刻の拓本はない。巻頭の目録には「赫連泉館蔵」とあるのみ。
■印影。左行より縦に読み、行は右に向かって進む。篆書体パスパ文字で左行より縦に読み、 行は右に向かって進む。パスパ文字で・en【郾】-š1iŋ【城】-dhiŋ【等】-č‘eu【處】-ŋi【義】 -biŋ【兵】-b(a)y【百】-γu【戸】-yin【印】 とあり、「郾城等處義兵百戸印」となる。
 照那斯圖1980(「八思巴字篆体字母研究」,『中国語文』1980年4期,307-309,269頁) の印10と同様のものであり「安城等處義兵百戸印」とする。『中国歴代印風系列 元代印風』 (重慶出版社、1999、52頁)は「郾城等處義兵百戸印」とする。「安」のパスパ文字は・(a)n であり、本印の・enとは異なる。今は後者による。なお県名「郾城」は『元史』巻五十九志十一 地理ニ2の「州五」中にある。
(文責:吉池孝一2011.12.20) 
資料記号p2h20
文字/言語パスパ文字/漢語
材質/形態古書中の写真
重さ**
大きさ縦6cm×横6cm
管理/所蔵古代文字資料館/個人蔵