書名 | 新刊清文指要 −翻字と翻訳− |
本書は清代の満漢合璧会話書『新刊清文指要』(嘉慶 23 年【1818】刊本)について、
満洲文字をローマ字に翻字するとともに、日本語で逐語訳を付したものである。 満洲語学習書のベストセラーである『清文指要』には漢語訳のほか蒙古語訳も作られた。 漢語訳は修訂を経てトマス・ウェードの『語言自邇集』に採用されるなど、北京語の資料として知られる。 蒙古語訳はまずトド文字によるオイラート文語訳が作られ、次いで若干の修正を加えた蒙古語版ができたことが近年明らかになっている。 本書は『一百条』系統の諸本の継承関係を探る基礎資料となるばかりでなく、漢化しつつあった満洲人の満洲語、満洲人による北京語、 分かりにくい満洲語を解釈しつつ翻訳したオイラート文語、それを蒙古語の「口語」として利用した蒙古人の蒙古語など、 壮大な言語接触と対訳資料研究の基礎資料ともなる。 |
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編著者 | 竹越孝(著) | |
発行所 | 古代文字資料館 | |
発行日 | 2015年4月30日 | |
大きさ・頁数 | B5版・318頁 | |
入手方法 |
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