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調査と研究


 テンプロ・マヨール博物館内で優先権を持つ分野の一つが、調査である。博物館自体の構図と配置は、テンプロ・マヨール調査団の専門家が行った調査の結果、又部分的にはその過程の一つとして生まれた。調査はメシーカのような社会の中で「大神殿」の特徴がよく理解できる空間を建てる事を計画していた。
 調査区域において、発掘に続く数年間、調査は続けられた。1987年に博物館が開館すると、研究者達は調査に集中し、様々な研究を継続した。その当時としては、テンプロ・マヨールに関する出版物や最近の発見の成果は、考古学研究の分野においては前例がない程の数に達していた。Nelly Gutierrez Solanaにより行われた文献目録の分析によると、1978年から1987年の間に、学術本、一般向け概説書、研究論文、発表論文、ガイドブック、小冊子など、約150冊が出版されたと考えられる。これらは調査団の研究員、メシーカ族の国内研究者によって書かれたもので、発掘の過程においての発見が、メシーカ社会の研究に新しい視点を与えられた人達である。現在では数は2倍に増加している。
 博物館の研究者のいくつかの出版物は、私達の国でも外国人でも賞を獲得したことは強調すべきである。他の出版物は再版されるに値し、テンプロ・マヨールの出版物は人類学関係分野のみでなく、生物学、保存科学、と歴史の分野においても知られることとなった。
 国内外の学会におけるテンプロ・マヨール博物館の研究者達の参加は多数ある。研究中の各テーマの進展を報告する会議の参加も同様に多い。
 数年前からの重要な活動としては、「テンプロ・マヨールのワークショップ」があり、これは、進行中の研究の進展を研究仲間に公表するために、際立つ研究者達を招待する研究会である。そこでは研究発表者は批評を受け、又聴衆者の疑問に答える。今までに40程の研究会が開かれ、私たちの知識をより新しくした。
 都市考古学プログラムが1991年に始まり、メシーカ人の神聖な古代境内(聖域)を研究することを目的とした。この聖域は「歴史中心地区」の現在の7区域にまたがっている。
 首都大聖堂における考古学の緊急調査の仕事が実現された。国営宮殿の北、Donceles97, Justo Sierra33, Marqueses del Apartadoの建物や、Guatemala通り、Argentina通りの角である。そこでは新しく豊富な資料が出ており、その地域の既に知られている資料と一緒になる。これらの発掘において得られた多くの資料を公表するものだった。
 1998年、テンプロ・マヨール調査団が20周年を迎えた。調査部門では、数巻の報告書の出版(現在まで14巻)を予定している。これらは分野が様々な研究の成果であり、発表される予定である。このようにテンプロ・マヨールの異なった考古学テーマでの研究がそれを公表するといった方法によってのみ、メシーカ社会についての知識に新しい何かを提供できる。
 テンプロ・マヨールで発見された物は、供物であった物がほとんどである。それらはメシーカ族と他民族(税を徴収する町から、又は貿易によって持ち込まれた)要素が混ざり合った物であり、例えば彫刻、火打ち石、土器、ネックレスのビーズ、その他のきらびやかな装飾品など、又鉱物、植物、全種類の動物と生け贄にされた人々などである。これら全ての物は、その供物の中で、それぞれの象徴的意義に一致した、ある特定の役割を果たしていたのである。(日本語訳:熊谷めぐみ)

 

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Ultima modificación: 31 de Mayo, 2000
Museo del Templo Mayor, Instituto Nacional de Antropología e História, México.
Seminario #8, Centro Histórico, Cuauhtémoc, México, D.F. 06060
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