留学体験記

学習、スポーツ、交友と充実した日々

伊藤 理奈 さん
英米学科

"Whadd'ya at?" カナダのニューファンドランド島に住む人々(Newfie)の方言で"what's going on?"という意味です。カナダとは少し違った文化を持つニューファンドランド島。この島にあるメモリアル大学グレンフェルキャンパスで、交換留学生として主に観光学を学んでいました。寮の前にMooseがやってきたり、大学の近くにGros Morne国立公園がある大自然に囲まれたキャンパス。大学の規模は小さいので、アットホームな雰囲気の中で落ち着いて勉学に励むことができます。大学での日々の授業やプレゼンテーション、課題のレポートには苦戦しましたが、親切な教授や学生がたくさんいます、大丈夫!もちろん休みの日には、スキー、スノーボード、スノーシュー、ジップラインやハイキングなど様々なスポーツも楽しめます。皆さんも是非、自然豊かなニューファンドランド島に留学してみませんか?

「北米のパリ」でのフランス語留学

後藤 大輝 さん
フランス語圏専攻

「フランス語」と聞くとフランスばかりに目が行ってしまいがちですが、フランス語圏はフランスに限ったものではありません。カナダのケベック州もその一つで、フランス語を公用語とする州内では、人々が話す言葉も街の看板も、何から何までがフランス語です。また、食文化や街並みの中にもフランス文化を強く残しています。私はそんなケベック州の街の一つで、「北米のパリ」の異名を持つモントリオールにあるケベック大学モントリオール校(UQAM)に留学していました。ケベック州で話されているフランス語とフランスで話されているいわばスタンダードなフランス語とでは、単語の音や意味、言葉の表現方法といった面で異なる部分があるため、モントリオールに留学したことでフランス語の新たな一面と出会うことができました。大学の授業ではスタンダードなフランス語を学ぶことを軸に、ケベック州独特のフランス語やケベック州でフランス語が公用語とされるに至った歴史的背景なども学びました。日本でも広く知られているように、フランスには数多くの魅力がありますが、ケベック州にもケベックフランス語をはじめとするフランスとは違った魅力がたくさんあります。皆さんも「北米のパリ」で一味違うフランス語留学をしてみませんか?

3か国への留学

川越 珠生 さん
スペイン語圏専攻

私は2016年2月から半年間、Vía Lácteaプロジェクトに参加し、スペイン・ガリシア地方のルーゴという街とポルトガルのブラガという街に留学しました。ルーゴで話されているガリシア語も興味深かったですし、ローマ時代の城壁が今も残る、ルーゴの街での生活は新鮮で楽しかったです。また市役所で観光ブックを翻訳するインターンシップを通じて、人々の気質や仕事への気持ちが日本人とは全く違うことを学びました。ブラガでは初めて聞くポルトガル特有のポルトガル語に苦戦しながらも、周りの友人に支えられてなんとか頑張りました。また図書館でのインターンシップでは漫画の面白さや読み方の順序を説明するポスターを作りました。あとブラガから電車で1時間の世界遺産の街ポルト、すごくおすすめです!風情のある路面電車や日本人好みのおいしい魚介料理が楽しめます。その後2016年10月から12月半ばまでメキシコのグアナファトに行きました。こちらでは現地の語学学校に通い、様々な国の友達を作ったり、週2くらいで飲み食いに街に繰り出したりしました。グアナファトは街全体が世界遺産で、カラフルなコロニアル建築がすごく可愛く、毎日出歩いても飽きません。またメキシコのスペイン語はスペインのスペイン語と違うので、そういった面でも知識を深められたと思います。すごく素敵な3つの国の比較を実際に生活することを通してできたことは、私の学びや人生の視野を広げてくれる素晴らしい体験となりました。

国際色豊かな街に飛び込んで!

森 晶世 さん
ドイツ語圏専攻

私は約1年間ドイツのケルンに留学しました。ケルンは様々なルーツの人が住むとてもおもしろい街です。私もドイツ人だけでなく、語学コースで中国人と、寮でモロッコ人やブルガリア人と知り合い、国際色豊かな交流ができました。滞在を通して痛感したことは、自分がいかに「恥」を恐れていたか、ということです。日本人は周りの目を気にする傾向がありますが、出会った人たちは自分の芯と高い志を持ち、他人からどう思われるかなんてほとんど気にしていないように感じました。「『自分』を持ってもいいんだ」という勇気をもらいました。海外滞在は思いがけない出逢いがいっぱいあります。それは人との出逢い、自分とは異なる考えとの出逢い、それらを通して得た新たな自分の考えとの出逢いなど。留意すべきなのは、「待っているだけではだめ」ということ。幸せが勝手にやってこないように、「良い出逢い」もなかなかやって来てくれません。できるだけ貪欲にいろんな事に飛び込んでみることが大切だと思います。「留学の成功」は、「○○語をペラペラになる」とか「世界中にいっぱい友達を作る」とかだけではないと思います。滞在を通して何か自分に感じたことがあれば、それで十分なのではないでしょうか。普段と異なる環境で経験したことや感じたことは、絶対に自分にとって一生の財産になります。ぜひ大学生という恵まれた時間を活用して下さい。

思い立ったらすぐ行動できる人に!

松浦 香奈 さん
中国学科

私は1年生から通常の授業のほか、スピーチコンテストに参加したり、中国人留学生と相互学習をしたりと、意欲的に中国語の学習に取り組んできました。
2016年の春休みには、上海の華東師範大学に1ヵ月留学に行きました。その中でも観光中国語という授業が印象深かったです。例えば、教科書の中国文化や風習についてのコラムに関連させて、人民元札のお札の裏に描かれている場所について学びました。この授業は、中国人にとっての“常識”を多く学ぶことができ、大変有意義な時を過ごしました。また、上海の街を歩きながら、もっともっとうまく話せたらもっともっと上海を楽しめるんだろうなとも思いました。1ヵ月の留学は本当に短く、すぐに帰国の日が来てしまいました。短期留学では、できることに限界がありました。それで私は長期留学を決意しました。
私は2016年9月から中国政府の国費留学生として1年間留学します。より多くの言葉、考え方、これまでみたことのない景色、いろいろと吸収したいです。1年と言っても、またあっという間に過ぎてしまうと思います。留学生活を充実させ、後悔しないために、“思い立ったら即行動。”これが留学先での目標です。留学と言う限られた時間の中で、どれだけ行動を起こせるかが、自分にとっての目標であり課題になりそうです。

近くて遠い東南アジアでの大学生活

佐藤 遥 さん
国際関係学科

私は2014年6月から約1年、フィリピンのデラサール大学ダスマリニャス校に留学しました。フィリピン共和国は、物価も安く、英語の語学留学で注目される国ですが、日常会話の大半はタガログ語などの現地語。意外に英語が通じない場面も多いんです。
日本の1.5倍近くゆっくり進む「フィリピン時間」や、停留所がなく道路脇で手を上げて大型バスを止めるのが常識だったり、7月の台風直撃で5日間近く断水・停電を経験したり。でも、そんな困難の中も大きく口を開け、陽気に笑うフィリピンの人々を見て感動しました。観光ガイドになんて載っていない様々な経験や学びを通し、数倍も逞しく成長して帰ってくることができました。
日本からも近く、手軽にいける東南アジアの国々とはいえ、実は私たちがまだまだ知らないことが満載です。短期留学や観光では見尽くせないことも。大学生の今だからこそ、そんな東南アジアへの年間留学、オススメです!