iCoToBaでは、ネイティブ教員による英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語の授業が開講されています。TOEICやTOEFLなどの検定対策講座も充実しています。また、学科・専攻ごとに、効果的な学習サポートのためのe-Learningプランも準備しています。これらを十分に活用することで、語学力のアップを目指すことができます。
国際社会と地域社会に貢献するグローバル人材を育成するため、「グローバル人材プログラム」の一環としてインターンシップを導入しました。地方自治体やNGO,NPO,民間企業の他、学内でも様々なインターンシップを提供しています。
私は「NGOボランティアプラットフォーム」という団体を通じ、カナダのバンクーバーにある "Shaughnessy Heights Early Centre"というデイケアでボランティアインターンを経験しました。英語圏の国でホームステイが体験でき、勉強している英語を生かしながら、人の役に立つことができるという点に惹かれ、このプログラムに参加することにしました。
到着前は、初めての海外ということもあり、とても緊張していましたが、現地スタッフさんの親切な対応、同じように日本から一人で来ている参加者さんのおかげで、不安がすぐに解消されました。私が配属されたデイケアセンターには、2歳から5歳くらいの幅広い年齢の子どもたちが集まる施設で、なかには日系や中国系の子どもたちもいました。玄関を開けると、壁に"Welcome!"と言う言葉が様々な言語で書かれており、また人種の異なる子どもたちが一緒になって遊んでいる様子を見て、国籍関係なく人を受け入れるカナダの良さを感じました。
デイケアでの仕事内容は、子どもと一緒に遊ぶ(ミニカー、ままごと、ねんど、砂遊びなど...)、おやつや食事の準備・後片付け、散歩に連れて行く、子どもを寝かせる、掲示物を貼る等です。 少し驚いたことは、最初に仕事内容や、注意事項等の説明があまりなく、「子どもたちと遊んで!」とだけ指示されたことです。日本だと最初に細かく指示や説明があるのではないかと思います。そういったところは日本よりも自由奔放な印象を持ちました。しかし逆に、分からないことは積極的に先生に尋ね、自ら仕事を見つけて取り組む必要がありました。初めは先生との会話に躊躇することもありましたが、こちらの質問に対して分かりやすい英語で、ジェスチャーも加えて説明してくださったので、徐々に気兼ねなく話すことができるようになりました。周りを見わたし自分がすべきことを見つけること、分からないことは上の人に積極的に尋ねることの大切さをこのインターンを通して知ることができたと思います。子どもたちには最初なかなか馴染んでもらえず少し困りましたが、徐々に、遊んでいる中に自分が入っていくというより、必要なおもちゃを渡すなど、遊びの手助けをすることが大切だということが分かりました。また、折り紙で鶴や手裏剣を作ってあげると非常に喜ばれ、「作り方を教えて!」「ハートを作って!」といって子どもたちが集まってきたので嬉しかったです。来る前は言葉が障害となって子どもたちと仲良くなれるか心配していましたが、自分のできることを披露したり、ひとつの遊びを一緒にやるだけで十分コミュニケーションはとることができるのだなと実感しました。インターン最終日には、サプライズで写真や子どもたちが描いた絵をもらい、みんなが"Thank you, Saori!"と言ってくれてとても感動しました。
また、ホストファミリーにはとてもよくしてもらいました。帰りの時間が遅くなってしまっても毎晩おいしい夕食を作ってくださり、休みの日には遊園地へも連れて行ってもらい、とても楽しかったです。同じ時期の日本人参加者とも、土日にオプショナル観光や山登りへ行き、また会いたいと思えるほど仲良くなることができました。
私が今回このプログラムに参加して、一番得られたと思うことは積極性です。言語の異なる環境で、様々な人に話しかけにいくことができたのは、自分にとって自信となったと思います。しかしその積極性も、ホストファミリー、デイケアセンターの先生方、街中の人、カナダで出会ったすべての人々のフレンドリーさ、優しさのおかげであるからこそだと思います。今後はこの経験を生かして、日本でも自分の意志を相手にはっきり伝えることや、周りを見て自分のすべきことを自分から行動に移すことを習慣づけていきたいと思います。