履修モデル

グローバル人材プログラムの概要

グローバル人材プログラムを修了するには、指定科目を履修し、修了要件を満たす必要があります。
学習をどのように組み立てていけばよいのか、効果的に学べる履修モデルを提案します。

基本的な履修パターン

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3年生で半年あるいは1年間の留学を目指す場合(5年で卒業)
協定大学で単位認定可能な科目を履修した場合、4年で卒業できる場合もあります。
[基本的な履修パターン」にのっとって履修します。
留学前の半期にiCoToBa(多言語学習センター)開講科目の「日本紹介」や「リサーチ・発信プロジェクト」を履修して、留学先で円滑にディスカッションをしたり、日本のことを話せるようにします。
留学中は、インターネットを利用して、留学先の大学生や国内にいる県大生と共にアンケート調査などのリサーチを行います。
留学後は、インターンシップや学生共同プロジェクトで、リーダーシップやマネジメント能力を高めます。
夏休みや春休みに1~2か月の短期留学をする場合
[基本的な履修パターン」にのっとって履修します。
1~2年次に基礎的な知識を身につけます。 留学前には、「日本紹介」「比較文化セミナー」「リサーチ・発信プロジェクト」を履修しておくことが望ましいですが、1年の春休みや2年の夏休みに、語学習得を目的とした短期間の留学をする場合は、留学後にこれらの科目を履修することもできます。
留学中は、「リサーチ・発信プロジェクト」で、目的意識を持ち学習に取り組みます。海外で単位が取れなかった場合は、iCoToBa開講科目のうち、指定された科目を帰国後、履修します。卒業までに、修了要件にある指定科目を全て履修します。
留学をしない場合
「留学をしないと、グローバルな世界で活躍できないの?」 そんなことありません。県大のグローバルな学びの場を最大限に活かして、「グローバル人材プログラム」を修了することができます。
留学しない人は、H.留学先履修科目「リサーチ・発信プロジェクト」、「海外協定大学修得科目」の代わりに、iCoToBaの指定科目を履修することで、これに代えることができます。 語学検定の準備のために、iCoToBaの科目を受講します。

「検定試験が心配!」な人へ

iCoToBaでは、ネイティブ教員による英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語の授業が開講されています。TOEICやTOEFLなどの検定対策講座も充実しています。また、学科・専攻ごとに、効果的な学習サポートのためのe-Learningプランも準備しています。これらを十分に活用することで、語学力のアップを目指すことができます。

「インターンシップに興味がある!」人へ

国際社会と地域社会に貢献するグローバル人材を育成するため、「グローバル人材プログラム」の一環としてインターンシップを導入しました。地方自治体やNGO,NPO,民間企業の他、学内でも様々なインターンシップを提供しています。

インターンシップ体験記

柿本 紗織 (カキモト サオリ)

  • 外国語学部・英米学科・2年
  • インターンシップ先企業・団体名:NGOボランティアプラットフォーム
  • 活動期間:2013年8月28日 ~ 2013年9月6日

私は「NGOボランティアプラットフォーム」という団体を通じ、カナダのバンクーバーにある "Shaughnessy Heights Early Centre"というデイケアでボランティアインターンを経験しました。英語圏の国でホームステイが体験でき、勉強している英語を生かしながら、人の役に立つことができるという点に惹かれ、このプログラムに参加することにしました。

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到着前は、初めての海外ということもあり、とても緊張していましたが、現地スタッフさんの親切な対応、同じように日本から一人で来ている参加者さんのおかげで、不安がすぐに解消されました。私が配属されたデイケアセンターには、2歳から5歳くらいの幅広い年齢の子どもたちが集まる施設で、なかには日系や中国系の子どもたちもいました。玄関を開けると、壁に"Welcome!"と言う言葉が様々な言語で書かれており、また人種の異なる子どもたちが一緒になって遊んでいる様子を見て、国籍関係なく人を受け入れるカナダの良さを感じました。

デイケアでの仕事内容は、子どもと一緒に遊ぶ(ミニカー、ままごと、ねんど、砂遊びなど...)、おやつや食事の準備・後片付け、散歩に連れて行く、子どもを寝かせる、掲示物を貼る等です。 少し驚いたことは、最初に仕事内容や、注意事項等の説明があまりなく、「子どもたちと遊んで!」とだけ指示されたことです。日本だと最初に細かく指示や説明があるのではないかと思います。そういったところは日本よりも自由奔放な印象を持ちました。しかし逆に、分からないことは積極的に先生に尋ね、自ら仕事を見つけて取り組む必要がありました。初めは先生との会話に躊躇することもありましたが、こちらの質問に対して分かりやすい英語で、ジェスチャーも加えて説明してくださったので、徐々に気兼ねなく話すことができるようになりました。周りを見わたし自分がすべきことを見つけること、分からないことは上の人に積極的に尋ねることの大切さをこのインターンを通して知ることができたと思います。子どもたちには最初なかなか馴染んでもらえず少し困りましたが、徐々に、遊んでいる中に自分が入っていくというより、必要なおもちゃを渡すなど、遊びの手助けをすることが大切だということが分かりました。また、折り紙で鶴や手裏剣を作ってあげると非常に喜ばれ、「作り方を教えて!」「ハートを作って!」といって子どもたちが集まってきたので嬉しかったです。来る前は言葉が障害となって子どもたちと仲良くなれるか心配していましたが、自分のできることを披露したり、ひとつの遊びを一緒にやるだけで十分コミュニケーションはとることができるのだなと実感しました。インターン最終日には、サプライズで写真や子どもたちが描いた絵をもらい、みんなが"Thank you, Saori!"と言ってくれてとても感動しました。

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また、ホストファミリーにはとてもよくしてもらいました。帰りの時間が遅くなってしまっても毎晩おいしい夕食を作ってくださり、休みの日には遊園地へも連れて行ってもらい、とても楽しかったです。同じ時期の日本人参加者とも、土日にオプショナル観光や山登りへ行き、また会いたいと思えるほど仲良くなることができました。

私が今回このプログラムに参加して、一番得られたと思うことは積極性です。言語の異なる環境で、様々な人に話しかけにいくことができたのは、自分にとって自信となったと思います。しかしその積極性も、ホストファミリー、デイケアセンターの先生方、街中の人、カナダで出会ったすべての人々のフレンドリーさ、優しさのおかげであるからこそだと思います。今後はこの経験を生かして、日本でも自分の意志を相手にはっきり伝えることや、周りを見て自分のすべきことを自分から行動に移すことを習慣づけていきたいと思います。