日本語教員課程 教員紹介

職 名 氏 名 専門分野 メッセージ 詳細 HP
教 授 東 弘子(AZUMA Hiroko) 日本語学・言語学  
  • 国際関係学科
  • 教 授
  • 東 弘子
  • (AZUMA, Hiroko)

わたしは、日本で暮らす人にとってもっとも身近な言語「日本語」を研究対象としています。 もしかすると、私にきけば「<正しい発音>とか<正しい表現>とか<漢字の由来>なんて何でも答えてくれるかも。」 とか「先生の前では間違った日本語を使わないように気をつけなくちゃ!」とか思った人もいるかもしれませんが、 それは大きな誤解です。 研究対象の「あるべき姿」を伝導することが目的ではなく、 研究対象の「あるがままの姿」をいかに理屈にかなった方法で分析するのかというのが研究です。 だから、学生が話す「新しい」日本語表現やいわゆる「言い間違い」でさえも、当然研究対象となるのです。 しかし、言語は社会の中で使われていますから、 社会(広い社会も狭い社会もあります)の中で伝わることもとても重要な点です。 私自身は、社会の中で言語がどのような価値を<持つ/持たせられている>のかといったことにとても興味があります。

また、大学では「日本語教員課程」を担当していて、 地域の外国人の日本語支援についても学生とともに活動しています。

   
教 授 宮谷敦美(MIYATANI Atsumi) 日本語教育学  
  • 国際関係学科
  • 教 授
  • 宮谷 敦美
  • (MIYATANI, Atsumi)

外国人に日本語を教えてはじめて18年経ちました。 今まで世界各国から来た留学生や、日本で働く外国人に教えましたが、日本語の世界は奥が深く、 いまだに「えっ、考えてもみなかった!」という質問に出くわします。 自分の母語である日本語を客観的に分析することは、 まるで自分の頭の中(=思考回路)をのぞいているようで、楽しい時間です。

みなさんは、最近「多文化共生」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。 地域社会でいろいろな文化背景を持った人が日本語でコミュニケーションするようになった現在、 外国人に対しては「正しい日本語」を押しつけない日本語教育、 日本語学習支援をすることがますます重要になるでしょうし、どのような相手とも意思疎通がとれる、 真のコミュニケーション能力を身につけていくことも必要です。 このような感覚や能力を持つ人が増えることで、多文化共生社会の実現に近づいていくのではないかと考えています。

県大では、日本語教育と異文化コミュニケーション分野の授業を担当しています。 これらの授業では、日本語の教育方法を学ぶだけでなく、自分自身のコミュニケーションを見つめるワークも体験します。 国際社会に通用するコミュニケーションには何が必要か、みなさんと考えていきましょう。